原虫の宿主は何なのか?どこなのか?という内容と、感染経路についてまとめました。
原虫の宿主域
原虫の宿主域は、1種類の生物(例:ヒトだけ)か、複数種類(例:ヒト、ブタ、トリ)の生物(寄生性のない原虫は水中や土壌中に生息している)。
複数種類の生物で起こった感染症のなかで、ヒトと動物の両方で起こる感染症を人獣共通感染症という。
原虫の宿主部位
原虫が寄生する臓器は、種類ごとに決まっている。
下記は一例。
- 赤痢アメーバ→消化管
- マラリア原虫→血液組織
- 膣トリコモナス→泌尿・生殖器
原虫の感染経路
原虫の感染経路は、種類ごとに特徴がある。
- 大腸バランチジウム→食物媒介性感染
- 赤痢アメーバ→水媒介性・水系感染
- マラリア原虫→節足動物媒介性感染
- 膣トリコモナス→性感染
- トキソプラズマ属→経胎盤感染
まとめ
原虫には、ヒトや動物に寄生するものと、寄生せずに水中や土壌中に生息するものがある。寄生する場合、1種類の生物か、複数種類の生物を宿主にする。複数種類の生物に寄生したとき、ヒトと動物の両方に起こす感染症を人獣共通感染症という。
寄生部位(臓器)は原虫の種類ごとに違う。感染経路も同じ。