お菓子を食べながら勉強すると、いつの間にかお菓子を食べるだけになっている

勉強すると脳のブドウ糖が大量に消費されるのでしょうか、しょっちゅう小腹が空きます。小腹に留まらず、時間的に食事を摂ってもおかしくないようであれば食事を摂ります。しかしそうではないとき、午前10時や午後3時といった間食タイムのような中途半端な時間帯には、お菓子を食べるしかなくなります。もちろんお菓子ではなく、チーズやアーモンドを食べてもよいのですが、家にお菓子のストックがあれば、自ずと手はお菓子に伸びていきます(痩せている人は多分迷わずにチーズやアーモンドを選択していることでしょう)。

お菓子の危険ドラッグ化

さて、そういうわけで私はよく、お菓子を食べながら勉強します。お菓子はポテチが選ばれることが多いです。医者があまり食べないようにしていると言うくらいには体に悪い食品ですね。ポテチはお腹も心も満たしてくれるので、控えめに言っても大好きです。「心」というのは、あのバリバリとした歯応えによって満たされます。使い過ぎて疲れた脳ミソに加わる爽快な刺激。実に気持ちがいいのです。そして、なんとなく頭が冴えてくるような気がするのです。脳ミソにとって良いことをしているような気になってくるのです。まるで危険ドラッグ(実際に使用したことはございません)。

勉強しているのに勉強していない謎現象

私はポテチで手が汚れないように、箸を使ってついばみながら勉強をします。参考書を読み漁るわけですが、はて、内容が全く頭に入ってこないのはなぜでしょうか。ポテチの摂取、というより咀嚼によって頭が冴えた(気がする)はずなのに。

私は確かに参考書を開いています。文字を追っているし、きちんと図も見ています。でも、全くもって理解ができないのです。理解どころか、目の前の紙にどんな文字が印字されているのかさえわかりません。見ているのに見えていないという不思議な現象が起こります。

これは一体、どういうことでしょうか。

おかしい、何かがおかしいです。

お菓子を食べながらの勉強で得られるもの

異変に気付いても私の箸は止まりません。器に積まれた黄金色に輝く薄い楕円を次から次へと求めます。パリポリと軽快な音を立てた楕円はやがて、私の胃袋へと流れ込んでいきます。

「今日のお前の取り分はこれだけだぞ?いいか?わかったな?」とわざわざ器を用意したのにも関わらず、気付けば元々楕円が収納されていた袋は空っぽに。そして闇雲に時は過ぎ、得られたものは塩分と脂質と糖質だけという。

すべての楕円を食べ切った後、参考書を読み直します。まるで初めて読むかのように。いいえ、それは、間違いなく初めて読む文章です。清々しいくらいに新鮮な気持ちで読みます。

勉強とお菓子摂取の同時進行はほぼ不可能

このようなことから、勉強をしたいならお菓子を食べるのはよした方がよいと思われます。逆に、お菓子を食べたいなら勉強するのはよした方がよいでしょう。スーパーマルチタスクな方であれば、勉強とお菓子摂取の同時進行はいとも簡単にできることなのかもしれませんが、日常生活において「マルチタスク苦手」と感じている私のような方は、多分、いや絶対に、勉強とお菓子摂取の同時進行は不可能だと思った方が賢明です。無理に同時進行しようとした場合、お菓子の味が半減する・勉強内容の理解が半減する、ではなく、「塩分または糖質と脂質」と「美味しかったというポジティブな感想」しか得られなくなる可能性があります。勉強においては残念ながらフィフティフィフティではなく、0か100、という結果になるでしょう。

おわりに

以上の実体験を教訓に、本日は全神経をポテチに集中させました。本日のポテチは湖池屋ののり塩味です。湖池屋のポテチはカルビーのものよりパリパリしていて味が濃い気がするので湖池屋のものしか買いません。

これで何にも邪魔されずに勉強ができることでしょう。塩分も糖質も脂質も勉強内容も、すべてを吸収できることでしょう。最高です。

勉学に励むみなさん、共に頑張りましょう。